スマートフォンでPythonを動かす方法はいくつかありますが、今回は「モバイルC」でPythonを使う方法をご紹介します。

といっても、モバイルCのPythonはおまけ程度の機能であり、 pip install などはできません。 あくまで簡易的なプログラムを組む、試しに実行してみる程度にしておきましょう。

しっかりとしたPythonの開発環境がほしい場合は、Pythonistaなどを使うことをおすすめします。

モバイルCの使い方と簡単なサンプルコード(C言語)はこちらの記事 に書いています。

Pythonのバージョン確認・準備

モバイルCに内蔵されているPythonのバージョンを確認しておきます。

「設定」ボタンから「基本コンパイラ」を選ぶと、「Python」の項目があります。

それをタップすると、Pythonのコンパイラを選ぶことができますが、デフォルトでは Python 3.7.0 しか用意されていないようです。 よってモバイルCで動くのは Python 3.7.0 のみとなります。

ファイルの作成・サンプルソースの入力

まずはモバイルCでファイルを作成します。

この時、拡張子を .c のままにせず、 .py に変更してください。 これで自動的にPythonでソースが実行されるようになります。

では、今回は test.py を作成してみましょう。

早速、下記のコードを入力して動作を確かめてみましょう。

test.py
1
print("今日も全力開発!")

そしてこれを実行すると

output
1
今日も全力開発!

と出力されるはずです。

モジュールのインポート

次に、モジュールをインポートして質問とURLの表示に間を置いてみます。

test.py
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4
import time
print("今日も全力開発!")
time.sleep(1)
print("https://blog.zenryoku.dev")

これを実行すると

1
2
今日も全力開発!
https://blog.zenryoku.dev

「今日も全力開発!」と出力してからURLを出力するまでワンテンポあれば成功です。

対話モードを使い方

モバイルCでも対話モードを使うことができます。

まず、下記の画像で赤く囲んでいる部分をタップしてください。

画像が表示されない場合

この赤く囲んでいる部分をタップするとターミナルを使うことができます。

次に、

shell
1
python

と入力して実行します。するとPythonのバージョン等が表示され、使用できる状態になります。

試しに

shell
1
print("今日も全力開発!")

と入力して実行すると、

output
1
今日も全力開発!

と返ってくるはずです。

まとめ

「モバイルC」というアプリ名からは、一見C言語しか使えないような印象をもちますが、Pythonも簡易的ながら使えます。 こちらの記事 で紹介したコンパイラをみると、ほかにもJavaScriptなどいくつかの言語が使えるようです。

費用をかけず、気軽にスマホで簡単なプログラムを書いてみたいときには、モバイルCがおすすめです。