昨今の情勢から私も例に漏れず自宅待機が続いており、暇な時間を少しでも有効活用するために、以前から使ってみたかった「VPS」で何かをやってみようと思い、 ConoHaVPS を使ってMinecraft(Java版)のサーバーを立ててみました。
サービスを利用できるようにするまで
まずはサービスを利用するために必要な登録を行います。
以下の画像を使って説明します。
- 法人でなければ書く必要がありません。
- 自分自身の個人情報を入力してください。
- メールアドレスを入力してください。
- パスワードを入力してください。
4のパスワードも、なるべく強固なものにしておいた方が良いでしょう。
完了したら、5のボタンをクリックして支払い画面に飛びます。
今回、私はこの記事を書く上で登録を終えてしまっているので多少操作に差があるかもしれませんが、支払い方法を説明します。
青いチャージボタンをクリックすると、チャージ金額とチャージ方法が出てきます。
チャージ金額は必要な分を入力して、あとの記入欄に自分のカード情報を入力して、青い「決済」ボタンをクリックすることによってチャージされます。
VPSをレンタルするまで
さて、ここまで来たらあとはレンタルするだけです。
私はこのことを知らなかったため、少しだけ料金が高くついてしまったことがあります。注意してください。
サーバーの追加を行うためには、真ん中の「追加」か横にある「サーバー追加」をクリックすると下のようなページに飛ばされます。
私は知人と集まれる時間だけMinecraftサーバーを開きたかったので「VPS割引きっぷ」は利用しないをクリックして必要なスペックのサーバーをレンタルしました。
そしてイメージタイプを選びます。はじめてであれば「OS」を選んで、保存イメージがあるのであればそこから選択してサーバーを立てることができます。
root
パスワードはメモ帳などで下書きしてからコピーをして貼り付けるのが良いでしょう。
root
パスワードを忘れると保存したイメージを復元できなくなりますので注意してください。
VPSの設定
VPSサーバーにはSSHを利用して接続します。個人的には下記のソフトウェアがおすすめです。
これを使うことで簡単にVPSサーバーに接続できます。
さて、サーバーのレンタルを終えたら上記画像にあるようにコンソールをクリックしてrootでログインしてください。初回ログイン時は上記の接続ソフトが使えないのでこのコンソールで使用してください。
ログインユーザーの登録
root
ユーザーでのログインが終えたら、まずはユーザーの登録を行いsudo権限を登録したユーザーに付与します。
上記で紹介したソフトを使用するとこのような表示となり、操作可能な状態となっています。
この状態は、rootユーザーでログインしている状態になっています。この状態で以下のコマンドを入力します
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あとはパスワードを入力してEnterキーを押します。
最後に Is the information correct? [Y/n]
と聞かれますので Y
と入力してユーザー登録は終わりです。
追加したユーザーに sudo 権限の付与
VPSをいじるときに便利なので追加したユーザーに、sudo権限を与えます。
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これにより追加したユーザーに、sudo権限が付与されます。
Minecraft Server の構築
私が実際にMinecraft Serverの環境を構築した際に使った料金プランが下の表の通りです。
料金 | CPU | RAM | 記憶装置 |
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1065円/月 | 2Core | 1GB | SSD 100GB |
2033円/月 | 3Core | 2GB | SSD 100GB |
私はMODを入れて遊ぼうと思って1GBプランで試しましたが、メモリが不足して、サーバーが落ちることもありました。
MODを入れるのなら最低でも2GBプランは必須でしょう。
Minecraft Server のダウンロードと設定
サーバーのダウンロードは簡単です。Minecraft launcherからダウンロードできます。
Server.jar
のダウンロードが終了したら適当なフォルダーの中で Server.jar
をクリックしてみてください。
そしたらeula.txt
が生成されるのでテキストエディターを使って False
となっているところを True
に書き換えて保存してください。
ここまでの作業を自分のPCでやっておくと実際にサーバーにデータを送るときの作業が楽になります。
実際にレンタルサーバーにデータを送るためのソフトウェアが必要となりますので、私が愛用しているソフトのリンクを貼っておきます。
Minecraft Server (VPSサーバーで)の設定
VPSサーバーでホームディレクトリやローカル内の games
ディレクトリなど、どこでもいいので上記で作ったファイルを転送します。
そのとき、ディレクトリの管理はしっかりとしておいた方が良いです、あとから「どこにやったっけ?」とならないようにしましょう。
これで、やっとサーバーが立てると思いきや、Minecraft自体は、Javaを使って作られた作品なのでサーバー側にもJavaの環境をインストールする必要があります。
あの黒い画面に以下のコマンドを打って実行してください。
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マインクラフトは最新版のJavaでエラーを起こしますので間違っても最新版のJavaは入れないようにしてください。
とくにforge環境下だとエラーを出します。私ここで躓きました()
Minecraft Server の起動
起動するためにはコマンドを入力する必要がありますが、Java側に任せれば、簡単なコマンドで起動できます。
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これで、サーバーを起動することができるようになります。
あとはIPアドレスを友達に教えるなどして入ってきてもらえばみんなで遊べます。
Minecraft Server のメモリが足りないよ~~ぴえん
Minecraft Server自体がメモリを大量に使用しますが、私はそれに加えてMODまで入れて遊んだので大量のメモリを消費。
その結果、サーバーのメモリが不足してしまいました。その時に設定したやり方を紹介します。
コンピューターにはメインメモリが不足しているときに記憶媒体(HDDやSSD)をメモリ代わりするという「仮想メモリ」があります(以降はスワップメモリと書きます)。
これを利用することでメモリ不足を解消できます。
ConoHaから提供されたサーバーにもスワップメモリ swap.img
がありますが、明らかに足りないので追加したのが下の swapfile
となっています。
スワップファイルの作成
スワップファイルを作るためには、まず fallocate
というコマンドを使ってファイルを作成します。
作成する際にはルートディレクトリに作成した方が良いです。
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4Gのところは変更可能でスワップメモリの容量を決められます。
swapfile
のところは自分で好きな名前を付けることができます。
私がスワップメモリを作るための参考にサイトには root
権限を持つユーザーのみが swapfile
にアクセスできるようにアクセス制限をかけていました。
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1つ目のコマンドでファイルへのアクセスの制限をかけ、2つ目のコマンドでスワップ領域をマークします。
スワップファイルの追加
上記で、でき上がったファイルをシステムで使用できるように有効にします。
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1つ目のコマンドでシステムが作成したスワップファイルを使用できるようにします。
2つ目のコマンドで有効になっているか確認します。
これで、大量にMODを導入しても落ちないようになったと思います。
MODの干渉については考慮していないのMODでのエラーは頑張って探してください。
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ここでは、1GBで記述しているが必要なメモリを割り当てて欲しい。
このように引数を指定するとスワップメモリを使用してくれるようになります。
さいごに
最近のMinecraft自体重くなったと私は思います。 1.7.10
のMOD構成で遊べていたのが 1.12
では、メモリ不足が問題でサーバーが落ちてしまうことがありました。
スワップメモリを増やすか、搭載されているメモリが多い物をレンタルした方が良いかもしれません。