iOS 14でDNS暗号化に対応 重要性と暗号化方式

今回はDNS暗号化の重要性、DNS over TLSとDNS over HTTPSの違い、とiOS 14でDNSを暗号化する方法などを解説します。 iOS 14では、ウィジェットが追加できるようになったことや、デフォルトのメールアプリやブラウザを変更できるようになったことなどが注目を集めていますが、実は裏でひっそりiOS 14ではDNSの暗号化をネイティブサポートしていたのです。 DNSの危険性と暗号化の重要性 WWDC 2020でAppleはこのように述べています。 Enable encrypted DNS Your devices are using DNS every time you access the internet. When your app accesses a website, the system asks a question, a DNS query, to turn that name into a set of addresses. Generally, the question is sent to a DNS server configured by your local network. So where does privacy come into the picture? One concern is that DNS questions and answers are usually sent over an unencrypted transport, UDP. That means that other devices on the network can not only see what names you’re looking up, but they can even interfere with the answers. The other privacy concern is that you may not trust the DNS resolver on your local network. If you’ve joined a public Wi-Fi network, your internet usage could be tracked or blocked. ...

Posted 2020-11-01 ·  Konoka-Iori ·  Knowledge

スマートフォンでPythonを動かす方法!

スマートフォンでPythonを動かす方法はいくつかありますが、今回は「モバイルC」でPythonを使う方法をご紹介します。 といっても、モバイルCのPythonはおまけ程度の機能であり、 pip install などはできません。 あくまで簡易的なプログラムを組む、試しに実行してみる程度にしておきましょう。 しっかりとしたPythonの開発環境がほしい場合は、Pythonistaなどを使うことをおすすめします。 モバイルCの使い方と簡単なサンプルコード(C言語)はこちらの記事 に書いています。 Pythonのバージョン確認・準備 モバイルCに内蔵されているPythonのバージョンを確認しておきます。 「設定」ボタンから「基本コンパイラ」を選ぶと、「Python」の項目があります。 それをタップすると、Pythonのコンパイラを選ぶことができますが、デフォルトでは Python 3.7.0 しか用意されていないようです。 よってモバイルCで動くのは Python 3.7.0 のみとなります。 ファイルの作成・サンプルソースの入力 まずはモバイルCでファイルを作成します。 この時、拡張子を .c のままにせず、 .py に変更してください。 これで自動的にPythonでソースが実行されるようになります。 では、今回は test.py を作成してみましょう。 print 文の実行 早速、下記のコードを入力して動作を確かめてみましょう。 test.py 1 print("今日も全力開発!") そしてこれを実行すると output 1 今日も全力開発! と出力されるはずです。 モジュールのインポート 次に、モジュールをインポートして質問とURLの表示に間を置いてみます。 test.py 1 2 3 4 import time print("今日も全力開発!") time.sleep(1) print("https://blog.zenryoku.dev") これを実行すると ...

Posted 2020-08-15 ·  Updated 2024-06-02 ·  Konoka-Iori ·  Tech

モバイルC - スマートフォンでC言語が使えるアプリ

iPhoneやAndroid端末でプログラミングできるアプリをご紹介。スマホで簡単にC言語で書かれたプログラムを実行したい人におすすめです。 概要 対応OS 価格 iOS(App Store) 無料(有料版あり) Android(Google Play) 無料(有料版あり) それぞれOS名をクリックするとダウンロードページに飛びます。また、価格は記事投稿時点のものです。 有料版と無料版の違いですが、アプリ内では「広告なしで使うことができる」としか書かれていません。違いがよくわからないので、基本的には無料版でじゅうぶんでしょう。 対応している言語は下記の通りですが、言語によっては動作が不安定なので注意が必要です。また、複数コンパイラがある場合は好きな方を自由に選ぶことができます。 C(CPP1.2.10、Clang6.0.0) C++(Clang6.0.0) JavaScript(Duktape2.2.0) Python(Python3.7.0) Lua(Lua5.3.4) 「モバイルC」というアプリ名なので当然C言語がメインに取り扱われていますが、PythonやJavaScriptなどにも対応しています。 とりあえずC言語で何か実行してみる ものは試し、とりあえずC言語で何か書いて実行してみます。まずはファイルを作成してみましょう。 ファイルの作成 トップ画面の上を見ると、何やら4つボタンが表示されています。 番号 説明 ① ファイルを作成 ② フォルダーを作成 ③ 設定 ?マーク ヘルプ まずは、①をタップしてファイルを作ります。 ファイル名は test.c にでもしておきましょう。 このとき、C言語ではなく他の言語を使いたい場合は拡張子を .py にしたり .js にしたりすればその言語で処理されます。 今回はC言語でプログラムするので拡張子は .c にします。 迷子対策に、ユーザーファイルの場所を記載しておきます。画面右下の家マークをタップしてもジャンプできます。 ユーザーファイル:data / CCR / UserFiles キーボードの使い方 編集画面になったら、画面の適当な場所をタップしてキーボードを表示させます。 デフォルトではモバイルC独自のキーボードが表示されます。 このキーボードに慣れるとまあまあ入力が早くなるので、とくにこだわりがなければこのキーボードを使いましょう。 キーボードの上には、ツールバーが表示されています。これが使いやすい。コピペ、切り取りなどが簡単にできます。 番号 説明 ① キーボードを閉じる ② OSのキーボードに切り替える ③ コピー・カット・ペースト ④ カーソル移動・選択 ⑤ 元に戻す・やり直し ⑥ 実行(コンパイル) ⑦ キーボード拡張 「モバイルCのキーボードがいやだ!」という人は②のボタンをタップしていつものキーボードに戻すこともできます。 ...

Posted 2020-08-05 ·  Updated 2024-03-19 ·  Konoka-Iori ·  Tech